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財務省が「事業再構築補助金」と「もの補助」へ苦言

11月も半ばを過ぎ、例年なら令和4年度の予算そして令和3年度の補正予算の情報が出回ってくる時期となりました。 しかし今年は若干遅れているような気もします。国の予算編成については、自民党の総裁選や衆院選があったので、国会を何カ月も開かなかったことがいちばんの理由でしょう。 東京都についてみると令和4年度の予算要求が出そろっています。

「事業再構築補助金」の第3次公募採択発表と来年の予定

事業再構築の3次募集の採否は12月に発表とアナウンスされていましたが、11月末日の夕方に発表となりました。

 

通常枠に限ると応募件数が15,423件で採択件数は5,713件、37%でした。

 

この補助金、やはり申請に必要な書類が多く、その整理の仕方も独特なので書類不備で1,320件の申請が不受理となりました。

 

毎回1割ほどの申請書作成の苦労も水の泡と消えました。

 

こんな状況からか、事業再構築の公式サイトを開くと「書類不備が多い」という注意表示が点滅するようになっています。

 

申請企業を業種別でみると製造業、小売・卸売業、宿泊・飲食・サービス業がそれぞれ2割弱、建設業が1割、となっています。都道府県別では今回東京都がとても多かったですね。過去のものづくり補助金では東京都は全国の約1割というのが相場でしたが今回は3,690件と、23.9%となり、全国の4分の1に迫る数となりました。

 

採択者のリストをみても上から順番に探していくといつになったら東京都じゃなくなるのだろうという気持ちになったくらいです。初めから社名を検索すればよいものですが。

 

現在募集中の第4次は12月21日が締め切り、そして1月には第5次募集が始まります。

 

補助上限額が6,000万円以上と大型補助金は今年限りで来年はないだろうというわさがありましたがつい先日発表された令和3年度補正予算案では継続ということがわかりました。ただし予算案は今年のように一兆円超えではなく6,123億円ということなので募集回数が少なくなるかもしれません。

 

また「予算案」の段階ですので確定ではありませんが、すでにちらしも出来上がっているのでこのまま閣議決定、国会での可決は間違いないでしょう。中小企業関係の補正予算案の金額は合計で3兆8,594億円となっています。その多くは事業復活支援金という、コロナによって売上高が下がった全国全業種の企業に対して固定費負担を支援するもので一企業当たり最大250万円の補助をするもので、2.8兆円が計上されています。

 

生産性革命というくくりのものづくり補助金、IT導入補助金、中小事業者持続化補助金は合わせて2,000億円超となっていますのでこれは例年通りということのようです。

 

今年もそろそろ終わりに近づいていますが補助金は始まりと終わりという区切りがだんだんなくなっているので情報収集は欠かせません。

 

 

著者

座間

座間 正信 / 株式会社アイピーアトモス
企業の強み、市場の機会、アイデアに関する特許情報、市場における類似商品、今後の成長分野など幅広い視点から儲かる商品開発のアドバイス

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