何が変わる?2020年ものづくり補助金

  • ビジネスリノベーションの教科書
  • 法人営業戦略の教科書
  • 中丸
  • 小泉

何が変わる?2020年ものづくり補助金

日刊工業新聞ビジネスリーダーズアカデミーが 提供する、経営改革に必要な情報満載のサイトです。 各種経営のプロがあなたの疑問にお答えします。 無料の小冊子など、役立つノウハウが満載。

補助金の審査とは  〜審査する側の心理状態~

早いもので来週からはもう3月です。ものづくり補助金の公募もそろそろ開始されるでしょう。

 

さて、このブログでは補助金について色々と書いてきましたが、経済産業省系の補助金は審査があります。
どのような審査があるかは補助金ごとに異なりますが、大筋では以下の点で似通っています。

 

1. 審査する人は業界の素人
審査する人は中小企業診断士などビジネスのプロが多いのですが、その業界における玄人ではない場合がほとんどです。
例えば、印刷会社の人が申請書を出すとして、印刷業に精通している人が審査する可能性はほぼゼロです。これは他の業種でも同じことが言えます。
つまり、審査する人はその業界についての素人なので、素人にでもわかりやすく記載することがとても重要となります。

 

2. 審査できる時間は短い

審査する人は多くの申請書を審査するためにあまりじっくりと読み込むことができません。つまり、審査のみを専門に行なっている人はおらず、本業の合間に審査という仕事を請け負うためです。もの補助の場合に、聞いた話ですが、審査の時間は大体10〜20分程度と言われています。そのために、短い時間でも相手に伝わるように記載することがとても重要と言えます。

 

3. 読めない申請書は読まない

審査したあとは簡単なコメントを書くのですが、なぜその審査結果になったかを詳細に説明する必要はありません。

 

審査を依頼する側も詳細な説明は求めておらず、ある程度の説明があれば十分としています。
すなわち、審査をする立場の人は自分の主観に基づいて審査をすればよく、仮に申請書の記載がよくわからない場合には「説明不十分」として処理されることがほとんどです。つまり、「読めない申請書」は読まないし、読まれない申請書が採択されることはありません。

 

4. 申請書の記載を信じていない

審査は申請書に記載されている内容に基づいて審査しますが、書いてあることを100%信じてはいません。

 

例えば、「本技術は世の中で全くの新規発明であり、大きな効果をもたらす」と記載があっても、どういう点で新しいとか、どのように効果をもたらすのかといった記載が不十分だと、「新しくもないし、効果もない」と判断されることがあります。

 

あるいは、「うちの会社は技術力が高い」と記載があっても、どのように高いのかという具体的な証拠を示していないと「技術力が高い」とはみなされません。

 

採択される申請書とは、読みやすく、わかりやすくて素人にも短時間でよく理解でき、記載内容の信憑性が高く、新しさや効果への評価が高い内容のものと言えるでしょう。言い換えると、「読み手の立場に立って、自社の強みや商品等の素晴らしさを十分にイメージさせる」申請書が採択されやすいのです。

 

著者

座間

座間 正信 / 株式会社アイピーアトモス
企業の強み、市場の機会、アイデアに関する特許情報、市場における類似商品、今後の成長分野など幅広い視点から儲かる商品開発のアドバイス

 ■ 新着News ■


Top 運営者情報 出張セミナー 無料経営相談 無料レポート その他 お問合せ