4 アイデア検討会議を創設する
前回まで、会社は社員に自己実現の機会を与えるべきであると書いて来ました。リクルートやキーエンスなど、好業績で知られる会社は新規事業にも長けていると書きました。
今日から、会社で実現できる、自己実現の方法について見てみましょう。
<アイデア会議を設ける>
新規事業開発をする上で、アイデア会議を設けて、色々な発想を出す機会を設けるのは非常に有益です。
実は、会社の中では、色々な発想やアイデアを出す機会が枯渇しています。
アイデアを出す機会がなければ、普段から意識して行動しないため、有用な情報でもスルーしてしまうかもしれません。
社員の行動を変えるために、アイデア創出会議は有用です。
あるアイデア創出会議に参加した方を例にとって、必要性を見て行きましょう。
参加者の一人に、展示会を取り仕切る立場にある総務の女性がいました。
たいてい、展示会への出展を取り仕切るのは総務の社員です(女性のことが多い)。
私の知っている方も総務部の女性でした。
展示会に出展する上で、細々とした事務はしなければならないし、展示会ブースで常駐していなければならないため、非常に手間隙がかかります。
ただ、ブースに居ると、色々なお客様の声を耳にするのです。アイデア豊富な彼女は様々な商品のアイデアを持っていました。
しかし、それを会社に提案する場がありませんでした。
私が支援してアイデア検討会議を実施した際に、出席した彼女は様々な提案をしました。
ほとんどが、展示会でお客様からいただいたアイデアだったそうです。
<アイデア創出会議をうまく回すには?>
アイデア創出といっても、いきなりテーマを与えずに出せと言われても出せるものではありません。
アイデア創出会議にも色々なものがありますが、私が実施している、新規事業のテーマを探すために、中小企業の社員の一部で実施する「新規事業テーマ創出会議」の場合、以下のようなルールで実施しています。
・定期的に必ず実施する
・超・具体的に考える
・考えないで日頃の情報収集させる
・アイデアを否定しない
・「いいね!」でアイデアを評価する仕組み
<アイデアは考えないのが原則>
アイデアは、情報の組み合わせですので、考えずに、新しい情報と組み合わせることが大切です。そうすると、新しい情報を収集することが非常に大切になります。
あなたの会社の社員は、情報収集することを意識しているでしょうか?
情報収集をするためには、日頃から意識して生活して、普段見られないものを見ることが大切になりますが、普段、私たちはこういう意識がありません。
アイデアを出す機会さえ与えることが出来れば、社員は進んで情報収集をするようになります。
そして、自らアイデアを提案するようになります。提案したアイデアは、自ら実施するようになり、新規事業が創出されるのです。
この情報収集をするようになることこそが、「社員の行動を変える」キッカケになるということ、分かっていただけるでしょうか?
今日はこれくらいにして、次回は別の施策を見てみましょう。
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