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「有事のルール」

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有事のルール

今や、山梨県歌となっているとも云われる、かの「武田節」に、「−人は石垣人 は城、情けは味方仇は敵」という有名な一節がありますが、実際の戦の有無に関わらず、常在戦場の備えと心構えを要した戦国時代の将、武田信玄の哲学を、そのまま表した歌詞とされています。

 

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ところで昭和20年の終戦以来、3分の2世紀余りを経た私達の生きる現代。
信玄の言わんとするところは何となく理解できても、少なくとも戦時下に置かれている訳ではない為、彼の生きた時代背景と重ねあわせては考え難い、というのが大方の共通認識でしょう。

 

しかし−−−はたして本当にそうなのでしょうか?

 

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平時が、常に有事(リスク)や変事(環境変化)の備えとして意味を持つ−というのが信玄流哲学の本質だとすれば、我々の日常は、もはや平時では無く、有事そのものといっても良いのではないか、と思われます。
これは何も、3.11等の天変地異を指しているだけではありません。
ビジネスのあらゆる局面で、即断即決、最速生産、最短納期、最適物流などが求められ、これに応じられなければ市場から退出を迫られる「競争」という名の「イクサバ」に、私達はいやおう無く身をおいているからです。

 

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そのような環境下では、堅固であるべき石垣に凝灰岩や軽石が混ざりこみ或いは加圧に耐えられずに亀裂を生じ、ついには城そのものの崩壊を招く−という想定さえ現実味を帯びて来ており、10年、20年レンジでの組織運営やルール体系等は 最早、一部の規制業種を除いて常に風化のリスクにさらされている、といっても決して過言ではない状況となっているのです。

 

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例えば、次のような、あるごくありふれたルール(内規)を見てみましょう。

 

第**条(休職承認要件)
 休職辞令の発令要件又は休職承認の通知要件は、以下の区分による。
 1.伝染性疾患等の就業禁止・制限事由に該当した場合…連続3ヶ月の欠勤に及ぶも尚当分の間、静養の必要が認められるとき          
 2.前号以外で就業を禁ずる医師の指示がある場合…連続1ヶ月の欠勤に及ぶも尚当分の間、復帰の目途が立たないとき                
 3.---
2 前項に係らず、休職期間中契約切れとなる場合は、当日を以て自然退職とする。但し、公傷病や業務上又は懲戒処分による休職に該当する者についてはこの限りでない。
3 以上に係らず、試用期間中の者については、原則として本条による休職は--

 

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わずか10行にも満たない、至極当然と思われる規定の文言ですが、既にこの中にも、時代状況の変化(変事)への対応、つまり平時の備えの不十分さが時限爆弾のような危うさで潜んでいるのです。
さて、それは一体どの部分なのでしょうか?

 

 

「有事のルール」

著者/

夏目 雅志  / 三友企業サービスグループ

常に決断を迫られる経営者。
私達は常に経営者の傍らでその背を支え続けます。

 

 


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