技術者志望なら中小メーカーが面白い!

我が国は現在、苦境に立たされている。一刻も早く、経済を回復させ、国民の生活を安定させなければならない。そのためには、ものづくりという武器を持って世界を相手に戦っていく覚悟と見通しを、政府も国民自身も明確にしていかなければならない。

 

ところで、我が国のものづくりを支えているのは、雇用の面でも、実質的にも中小メーカーである。これはとりもなおさず、工業の各分野に属する中小メーカーのそれぞれが、自社の技術力の向上、世界的視野に立った経営方針、社員意識の改善などの難問を早急に解決しなければならないことを示している。
バブル全盛期には、大手メーカーも酒場に札束をポンポンと投じていた大手メーカーも今は不況の中で震えて、どう方向転換するのかと途方にくれている。しかし、中小メーカーは“技術力”という大手メーカーにはない名刀を持っている。これからは、大きい会社の陰で小さくなっているのではなく、この名刀を構えて自由に世界に飛び立っていくべきではないだろうか。

 

今は昔とはちがう。能力さえあれば学歴や縁故などなくとも社長の地位を勝ち取ることができる。ただし、これには生やさしい努力で達成することができない。

 

本書は、これから技術者になる、あるいはすでに技術者への道を歩み始めた若い人が、少々の苦境にもへこたれない真の技術者ひいては経営者になるためには何を大切にし、どのように振舞っていけばよいかを紹介したものである。強い技術者とはどんなものか、技術者になるための基礎知識の習得法などについて純粋に筆者の経験に基づいて記した。少しでも参考になれば幸甚である。
2010年1月 西畑三樹男

 

〜メーカーのための「新人技術者」心得ノート  前書きより抜粋〜

 


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