英会話でトヨタ生産方式

英会話でトヨタ生産方式 TOP > 松崎久純氏のインタビュー


原作・解説・監修を担当した松崎久純さんにインタビューしました。

――今回のDVD制作のきっかけは?
2007年に『現場で役立つ 英会話でトヨタ生産方式―CD付き』(日刊工業新聞社)という書籍を出版していただきました。この本に対する反響が大きかったわけです。登場人物3人が、トヨタ生産方式について会話をする。仕事でそのまま使える教材ですから、「ビジュアルも交えたDVDも・・・」という声を数多くいただいていました。

――DVDでも、3人の登場人物がトヨタ生産方式について会話をしていますね
はい。1人は日本から指導に赴いた人、2人は現地の工場で働く米国人です。3人は、「トヨタ生産方式の基本」と「トヨタ生産方式を学ぶ際に、誰もが疑問に思うこと」について会話を繰り広げます。


――DVDと書籍の違いは、どんな点ですか?

DVDでは、2つの会話スピードを用いています。「普通のスピード」と「ゆっくりとしたスピード」です。1人ひとりの会話フレーズを一層じっくりと学べるのは、大きな違いです。もちろん、ビジュアルで観ること自体が大きな違いですが・・・

――解説面でも違いはありますか?
書籍と同様に、必要なポイントを的確に解説しているつもりです。体系的に理解することが大切ですから、全体の流れにも相当に気を使っていますよ(笑)。DVDをひと通り流して観れば、大事なコンセプトがおわかりいただけると思います。

――海外でも「トヨタ生産方式を学びたい」という需要は大きいのでしょうか?
それはもちろんです。欧米から南アジアまで、感心を持つ人は多い。彼らも、ぜひ学びたいと望んでいますが、日本から現地の工場に来た人たちに聞いても、なかなか英語では説明してもらえない・・・この問題があるわけです。

――英語で説明するのは、難しいのでしょうか?
特別に難しくはないんですよ。日本から現地に行く人たちも説明しようとしています。ただ、いわゆる「専門用語」がありますし、「説明の仕方」というものもあります。誰でも急に「英語で説明してください」といわれて、すぐにできるものではありません。ちょっとしたコツを学ぶだけでよいのです。

――そうですか
最も簡単にコツを押さえる方法は、人が説明しているのを一度聞いておくことです。これ以上の学習方法はありません。自分ではできなくても、人の説明を聞いていると、「自分のほうが上手くできる」と思えるものです(笑)。必ず参考になるでしょう。

――なるほど。DVDは、そうした意味においても役立つわけですね
ものづくりを英語で伝える。この需要は、これからも増え続けていきます。トヨタ生産方式をはじめとして、日本の製造企業のノウハウを学びたい人たちは多いですからね。

――このDVD『英会話でトヨタ生産方式』では、笑い話があるそうですね
そうなんですよ。企業では「優れた教材」と褒めてくださるところがあります。それは嬉しいのですが、「教材がよくできていたので、海外工場の従業員にそのまま配った」という人たちがいるのです(笑)。制作者側は、日本から指導に行く人たち向けにつくったのですから、彼らに勉強してもらわないと・・・(笑)

――本当に丁寧につくられたDVDだと思います。本日はありがとうございました。
こちらこそ。ありがとうございました。


プロフィール
 

松崎久純(Hisazumi MATSUZAKI)

1967年名古屋市生まれ。
生産業務改善、国際事業、組織マネジメント、営業トレーニングなどの幅広い分野で、上場企業、中小企業におけるコンサルティング経験が豊富。25カ国100都市以上での業務経験があり、トラベリング・エデュケータとして、世界各国で研修講師を務めた実績を持つ。受注後のリピート率は80%以上。すべての専門分野で、コミュニケーション能力の強化をベースとしている。
日刊工業新聞社主催の好評セミナーに「トヨタ生産方式から学ぶ『改善の順序』と『指導の仕方』」、「現場で役立つ『英会話でトヨタ生産方式』」などがある。
速読法リーディングハニーの開発者・公認インストラクター指導者としても活躍。
著書に、『英会話でトヨタ生産方式』(日刊工業新聞社)、『英文ビジネスレター&Eメールの正しい書き方』、『英語で学ぶトヨタ生産方式』、『音読でマスターするトヨタ生産方式』、『究極の速読法―リーディングハニー6つのステップ』(いずれも研究社)、『ものづくりの英語表現』(三修社)、『ザ・ジャストインタイム』(監訳、ダイヤモンド社)など。海外での出版実績も多数。資格:工業簿記1級、宅地建物取引主任者など。南カリフォルニア大学東アジア地域研究学部卒業、名古屋大学大学院経済学研究科修了。





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