第3回　経営者交流会（2018年1/17）は、技術経営士の会より、元IHI代表取締役副社長　中村房芳氏をお招きして、講演会・交流会を開催いたします。
奮ってご参加ください。

 

講演議題「事業経営の現場」

 

 

【講演概要】
　「戦略を示せ、ビジョンは何か」がＩＲの場でよく問われる。　ビジネス本やコンサル会社も有効ではあるが、それに頼り切ることは出来ない。　

 

作り方を説明するのは難しい一方、良い戦略かどうかをチェックする方法は比較的明快で、これにより自分の戦略を良いものにしてゆくことが可能となる。

 

　危機に際しては、早く施策を実行してゆくことで打開できる部分が大きい。　速くやるのではなくて早く取り組むことである。　出来ないのは、目先の損益の大きさにパニックとなって悩んでいるためであることが多いが、冷静に本質を考えることで選択肢を大きく絞り込むことが出来る。　

 

　事業の存亡がかかる大きな課題も日々の問題から繋がっている。　日々、リスクの大きさを過大なまでに意識することが大切で、経営者と組織の感度を磨くことで早く手を打てるようになる。

 

　経営は業績という数字で所詮最後は評価される。　過去の数字を整理するのが仕事となっている経理・財務マンも多いが、目的的な、工夫・整理で経営をリードすることが出来る。

 

　経営の必須要素として“交渉”がある。　グローバル化により異文化間での交渉・協調は避けられない。　“本音”が聞けたら交渉はうまくいったと思う人が多いが、交渉で重要なのは“建前”である。